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2023.01/08 [Sun]
ニューイヤーコンサート兵庫芸術文化センター管弦楽団
昨日、久しぶりにクラシックのコンサートに出かけました。
演目はチャイコフスキーのピアノ協奏曲1番とドヴォルザークの交響曲「新世界から」。
私のお気に入りの2曲です。
たまたま、前のほうにぽつんと1席空いていたので去年のうちにチケット取っていたのです。
オーケストラは、兵庫芸術文化センター管弦楽団
指揮は、阪哲朗さん。ピアノは、小林海都さん。
演奏前の舞台の様子
このオーケストラは、平均年齢27歳という若い方ばかりの構成です。
世界中から35歳以下の若手演奏家を、オーディションで選考し、何年かここで経験を積んで、再び世界に羽ばたいていくという教育的な意味もあるオーケストラだそうです。
そのためか、演奏もみずみずしく、つややかな印象を受けました。
全体的にぴったり息の合った演奏で、踊るように指揮をする阪さんのタクトによって、流れるような美しい演奏でした。
私が知っているチャイコ1番よりほんの少しテンポ早めだったので、一瞬ピアノが先走っている感じの時もたまにありましたが、全体的にはダイナミックな部分と繊細な部分が、見事にオーケストラと調和していて、すばらしい演奏だったと思います。ほぼ満員の聴衆から万雷の拍手喝采でした。
左側の席だったのでピアニストの手の動きがよく見えてよかったです。
アンコールのピアノ曲は、知らない曲でしたが、しっとり聞かせてくださいました。
「新世界から」は大好きなドヴォルザークの一番好きな曲です。
あらゆる交響曲の中でも一番好きかも、、、、
ベートーヴェンの交響曲を始め、「すばらしい!!」「言葉にできない!」と思う曲はたくさんありますが、「新世界から」は、ただただ「好き」という感情しか出てこないほど私にとっての「いちばん」の曲です。たぶん一部分を聞いただけでも「何楽章のどの部分」と言えるかも。
アメリカという新世界の黎明期をあらわしているかのような第1楽章。
有名な家路のメロディーが冒頭に流れる美しい第2楽章。
(夫が亡くなる日の夕方にホスピスから見た見事な夕焼けの景色が目の前に広がりました)
まるで蒸気機関車に乗って旅をしているかのような第3楽章。
1楽章から3楽章までのすべてのいいところを織り込んで、怒濤のようになだれ込む第4楽章。
若々しさと力強さと繊細さが融合された素晴らしい演奏でした。

そして、生演奏でしか味わえないのは、第3楽章にこの曲ゆいいつのシンバルが1回鳴らされる場面です。
パーカッション担当の方が、おもむろにシンバルを持って、立ち上がり、準備します。
そして、その部分で「シャワワ~~ン」とこすり合わせたような1発が!
音だけで聞いていたら聞き逃しそうなシンバルらしかぬ音ですけど、確かにここにはこれでないといけないというドヴォルザークの確固たる信念を受け止めました。
なんか、この場面を実際に見ただけでも忘れられないな~なんて思ってしまいました。
また、第3楽章では、トライアングルが効果的に使われているのですが、この澄んだ音色がCDに比べると、とてもよく聞こえて、トライアングルの音ってこんなによく響くんだと驚きました。
そして、第2楽章の最初のほうや、第4楽章でもビオラが旋律を奏でる場面があることも、実際にオーケストラを見てて初めてわかりました。今回は、左から第1バイオリン、ビオラ、第2バイオリンという配置でした。コントラバスとチェロも左側でした。
魂を洗われた気がする2時間でした。
下は、別の日に撮影した久留米シティプラザ入り口のイルミネーション
コロナなどでしばらく出かけてなかったクラシックのコンサートに、機会があればまた行きたいと思いました。
Re: きょろぴ~さん
今年もよろしくお願いします
新世界からの良さがわかっていただいているコメントうれしいです。
>3楽章のトライアングルは素晴らしいですよね。
こんなにトライアングルの使い方がうまい交響曲は他にありませんよね。
やはり生演奏のコンサートに行くと感動が段違いです。