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2020.11/16 [Mon]
九響「モーツァルトピアノ協奏曲20番とベートーヴェン交響曲3番英雄」11/13
先日、久しぶりにクラシックのコンサートに行きました。
演目は、モーツァルトピアノ協奏曲20番とベートーヴェン交響曲3番英雄。
こんな有名曲の組み合わせなら、誰でも行きたくなりますよね。
ピアニストのガヴリーロフさんは、ロシアのピアニスト。
19才でチャイコフスキーコンクール優勝した天才だそうです。
指揮者の沼尻さんは、ブザンソン国際コンクール優勝後、数々の外国のオーケストラを振って活躍中の指揮者だそうです。
会場のアクロス福岡では、コロナ対策のため、開演前のロビーコンサートはなし。
チケットも自分で切って箱に投入。
プログラムやチラシも自分で取って手提げ袋に入れるというコロナ対策。
B席は、隣の人とくっついていたけれどA席は間隔をあけていました。
それなりにかなりの人が入っていました。
地下道からアクロスまでの壁にずらりと貼られた今年開催予定のコンサートポスターは、9割以上「開催中止」「開催延期」のバナーが貼られていて、今年、どれだけのコンサートが中止になったのか、と身につまされました。
以前撮ったシンフォニーホールの様子(2020年1月)
そして、プログラム前半のモーツァルト。
感想は「こんなに激しいモーツァルトは、初めて(゜Д゜)」
でした。
テクニックはすばらしいのですが、テンポは今まで聞いたことがないぐらい速く、強弱の付け方もダイナミックで、弾いている姿は、「ピアノ壊れないか?」と心配になるぐらいアグレッシブでした。
「こりゃ、オーケストラ、ついていけるのか?」と心配になりましたが、さすが沼尻さん、破綻することなく、ガヴリーロフさんの表現したいことを100%受け止めて、がっしり融合していました。
が、「好きか嫌いか」と言われれば、私はもっと「ゆったり甘いモーツァルト」が好き(^_^;
演奏後の万雷の拍手に応えてアンコールは2曲。
1曲目は初めて聞いた超絶技巧曲。「悪魔のなんたらかんたら」という曲らしい(^_^;
ピアノに悪魔が乗り移ったようなすごい演奏でした。
2曲目は私も知ってるモーツアルトの幻想曲ニ短調。
これも通常よりは少し早めのテンポだったけど、甘くせつないメロディーを十分歌わせていて、少しほっとしました(^_^;
休憩をはさんで生で聞く初めてのエロイカ。
第1楽章から「最高!!」の連続でした。
CDやラジオでは何十回と聞いている曲ですが、こんなに自分にぴったりの演奏は初めて。
沼尻さんのしなやかに身を躍らせた指揮も見ていて心地よかったし、オケも指揮にしっかり応えて完璧でした。
いまさらながら、聴覚が不自由で極端な性格からいろいろな人から誤解され不幸の連続だったベートーヴェンさまの、偉大さ高貴さ深遠さ人間的魅力に圧倒され、勇気と希望をプレゼントされました。
その思いは、会場にいた人全員が感じたらしく、その後のツイートを検索したら、絶賛するものばかりでした。
コロナ禍でブラボー禁止でしたが、思わずブラボーを言いたくなるようなすばらしい演奏でした。
つい先日、NHKで九州交響楽団が「アツいオーケストラ」と紹介されていました。
今回の演奏を聴いて、ひいき目かもしれませんが「N響と遜色ないんじゃない?」なんて思ってしまいました。楽曲中、ソロ部分も多かったですが、どなたもすばらしかったです。
福岡の人は、近くでこんなすばらしい演奏が聴けていいな~とうらやましく思いながら、深夜、田舎へ帰りました。
****参考動画****
NAXOS公式チャンネルからモーツァルトピアノ協奏曲20番 第2楽章
同じくNAXOS公式からベートーヴェン交響曲3番英雄 第4楽章
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Re: きょろぴ~さん
オケの皆さんも満を持してという感じで気合いが入ってました。
普通に鑑賞に行ける時代が来るといいですね。
モーツァルトは、おったまげました。
嵐の中のモーツァルト、または戦うモーツァルト、みたいな?
好きか嫌いか分かれる演奏でしたが、完璧な演奏という点ではブラボーでした。
今の時代だからこそのベートーヴェン。
希望と勇気を持って生きようと思いました。