すると、客席の方からトランペット独奏のファンファーレが鳴り響き
驚いた客席のお客さんが後ろを振り向いたりしています。
客席後ろのドアも演奏中なのに1カ所開いてますね。
↓動画のワイプ部分なので不鮮明ですが。
あらかじめそこで待機していたのか、
演奏中に移動したのかはわかりません。
8分48秒のところにも同じファンファーレがありますが
そのときはドアは閉まっています。
指揮者はやはり客席に向かって指揮棒を振っていて
お客さんはちょっとざわざわしています。
こういう、舞台以外の場所でオーケストラといっしょに演奏する別働隊を
バンダ(banda)というそうです。
パンダではありませんよ

バンダとは・・・
banda【伊バンダ】= band;
楽団や楽隊を言うが, オペラではステージの上やステージ裏におかれた別働隊をいう。
オペラ以外にも演奏上の効果を高めるため、
舞台以外の場所で楽団の一部が演奏することもあるそうです。
上の動画の客席で、知らずに演奏を聴いていたら、きっとビックリしますね。
この曲を動画を見ずに曲だけを聴いていたら、
トランペットがこんなところで鳴っていたなんて
きっと知らないままだったと思います。
他にもマーラーの交響曲3番とか歌劇アイーダとか、
バンダが入る名曲はいろいろあるみたいですよ。
舞台裏で姿を見せずに女声合唱が入るという曲もどこかにあった気がします。
※記事下に追記しました
そういえばチャイコフスキーの「1812年」では本物の大砲の音が入るけど
あれもバンダなのか~
「のだめカンタービレ映画ヨーロッパ編」では、楽団事務員の人が奔走してましたね。(゚^ω^゚)ノシ ブワッハッハッ
のだめカンタービレ チャイコ1812の場面↓
↑ヘッドホンで劇場のオーケストラ演奏を聴きながら
劇場の外で大砲を打ってるオケの事務員さん
オペラ・バレエ以外でバンダを使った曲は次のようなものがあります。
ベートーヴェン - 『レオノーレ』序曲第2番・第3番
ベルリオーズ - レクイエム、幻想交響曲
ヴェルディ - レクイエム
チャイコフスキー - 序曲『1812年』
マーラー - 交響曲第1番・第2番・第3番・第8番、『嘆きの歌』
R・シュトラウス - 英雄の生涯、アルプス交響曲、祝典前奏曲
レスピーギ - 交響詩『ローマの松』・『ローマの祭り』
ショスタコーヴィチ - 祝典序曲
ハチャトゥリアン - 交響曲第3番
グレインジャー - 戦士たち
デ・ナルディス - 宇宙の審判
H・O・リード - メキシコの祭り
A・リード - エルサレム讃歌
「ジュピター」で有名なホルストの組曲「惑星」の中の「海王星」の章には
こういう作曲家の指示があります。↓
「各楽器は終始ピアニッシモで演奏して、残響音を極力なくすこと。
女声合唱団を聴衆から見えない別室に置き、部屋の扉は開けたままにしておくこと。
そして曲が終わりに近づくにつれ、静かに扉を閉じていくこと。」
聴衆から見えない別室で歌わせて、だんだん扉を閉じていくって。。。
(゚^ω^゚)ノシ ブワッハッハッ
すごいこだわりですね~
これもバンダの一例ですね。
ホルスト「惑星」の中の「海王星」↓
今日、はじめて知ったクラシックの「へぇぇ~」なネタでした。
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