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2018.02/25 [Sun]
ビオラジョークをご存知ですか?
ビオラのことはご存知ですよね?
オーケストラでバイオリンと反対側に座っている
バイオリンとよく似ているけど少し大きい楽器のことです。
だいたい客席から見て右側にいます。
引用wikipedia
引用↓
では、ビオラジョークとは、なんでしょう?
クラシックの世界では、ビオラジョークと呼ばれている冗談集があります。
これはヴァイオリンやチェロなどの花形に比べて地味で目立たないビオラという楽器をジョークで揶揄したもので昔からオーケストラメンバーやクラシックファンの間で語り継がれてきました。
ビオラそのものを揶揄するもの、ビオラ奏者を揶揄するもの、ビオラにまつわる物語風のジョークなど、いろいろなパターンがあります。
ビオラジョークの例
◆雷とビオラ奏者の指との共通点は?
「二度と同じ場所に落ちない」
・・・ひどいですね~(^^;
◆バイオリンを盗まれないようにするには?
「ビオラのケースに入れておく」
・・・いやいやビオラケースとバイオリンケースの違いなんて一般の泥棒にはわからないでしょう
◆引退したビオラ奏者が楽器を抱えて帰って来た。出迎えた奥さんが、「あなた、それ何?」
・・・ビオラが一般的な楽器ではないことを揶揄したジョークですね
◆「助けて!」と沈んでいく船の上でチェリストが叫んだ。「僕は泳げないんだ」
それを聞いたビオラ奏者、「心配するな、真似だけすりゃあいいんだ」
・・・メロディーを弾くことが少なくてひとつひとつの音も目立たないビオラを揶揄して、弾くまねだけしていてもわからないという意味ですが、そんなビオリストは一人もいませんよね(^^;
◆ビオラがバイオリンに勝っている点は?「たき火をするとき長く燃える」
・・・まったくひどいもんです。しかもビオラは大きいだけでなく、ケースに入れっぱなしのことが多いからっていうオマケ説明までついています。
なぜビオラジョークが誕生したか
こんなジョークがネット検索すると山のように出てくるのですが、なぜビオラだけがこんな扱いを受けているのかというと、こんな理由によるらしいです。
●ビオラパートは、だいたいにおいて、バイオリンパートより簡単でメインメロディではない。
●楽器そのものの性能として、バイオリンやチェロより音が伸びない。(音域と楽器の大きさが最適とはいえないから)
●ビオラのために書かれた曲やビオラを目立たせる曲が少ない。
●最初からビオラ奏者をめざす人はごくわずかで、多くはバイオリン奏者がなんらかの理由でビオラに転向している。(この点、陸上競技の競歩選手とよく似ています)
オーケストラの中では、数が多い割に日陰的な立場にあるビオラですが
私は、その哀愁のある音色が好きです。
そんなビオラに焦点を当てたプログラムが今日のNHK-FMであります。
チャンネル [FM]
2018年2月25日(日) 午前9:00~午前11:00(120分)
ジャンル 音楽>クラシック・オペラ
番組内容満津岡信育「ビオラ協奏曲」ウォルトン:作曲,(ビオラ)ウィリアム・プリムローズ,(指揮)ウィリアム・ウォルトン,(管弦楽)フィルハーモニア管弦楽団ほか
出演者ほか満津岡信育
楽曲 「24の奇想曲 から 第13番、第5番」
パガニーニ:作曲
プリムローズ:編曲
(ビオラ)ウィリアム・プリムローズ
(3分42秒)
<ナクソス 8.111383>
「ジャマイカの小品 から 第2曲「ジャマイカのルンバ」」
ベンジャミン:作曲
(ビオラ)ウィリアム・プリムローズ、(ピアノ)ウラディーミル・ソコロフ
(1分35秒)
<ナクソス 8.111382>
「ビオラ・ソナタ から 第3楽章 「トッカータ」」
ベンジャミン:作曲
(ビオラ)ウィリアム・プリムローズ、(ピアノ)ウラディーミル・ソコロフ
(3分36秒)
<ナクソス 8.111383>
「ビオラ・ソナタ第1番 ヘ短調 作品120 第1」
ブラームス:作曲
(ビオラ)ウィリアム・プリムローズ、(ピアノ)ウィリアム・カペル
(20分48秒)
<RCAレッド・シール 88765431362(CD7)>
「ビオラ協奏曲」
ウォルトン:作曲
(ビオラ)ウィリアム・プリムローズ、(指揮)ウィリアム・ウォルトン、(管弦楽)フィルハーモニア管弦楽団
(22分19秒)
<EMIクラシックス CDH 7 63828 2>
「協奏交響曲 変ホ長調 K.364 から 第2楽章」
モーツァルト:作曲
(バイオリン)ヤッシャ・ハイフェッツ、(ビオラ)ウィリアム・プリムローズ、(指揮)アイズラー・ソロモン、(管弦楽)RCAビクター交響楽団
(8分50秒)
<BMGジャパン BVCC-37492>
「交響曲「イタリアのハロルド」 から 第1楽章 「山の中のハロルド。憂うつと幸福と歓喜の情景」」
ベルリオーズ:作曲
(ビオラ)ウィリアム・プリムローズ、(指揮)シャルル・ミュンシュ、(管弦楽)ボストン交響楽団
(12分08秒)
<BMGファンハウス BVCC-37161>
「ピアノ四重奏曲第2番 イ長調 作品26 から 第4楽章」
ブラームス:作曲
(アンサンブル)フェスティバル四重奏団
(9分25秒)
<RCAレッド・シール SICC-1614/5(CD2)>
「ビオラ協奏曲(遺作)<シェルイ補筆版>」
バルトーク:作曲
(ビオラ)ウィリアム・プリムローズ、(指揮)ティボル・シェルイ、(管弦楽)ロンドン新交響楽団
(21分25秒)
<バルトーク・レコード BR 1309>
興味を持たれた方は、聞いてみて下さい。
パソコンでも聞けます↓
スマホの方は「らじるらじる」で検索すると
NHKの無料アプリがダウンロードできます。
その前にNHKラジオ第一では午前8:05-8:55に
「音楽の泉」で「偉大な芸術家の思い出」があります。
「ピアノ三重奏曲イ短調作品50「偉大な芸術家の思い出」(第2楽章第8変奏省略)」
(ピアノ)マルタ・アルゲリッチ、(バイオリン)ギドン・クレーメル、(チェロ)ミーシャ・マイスキー
この曲は8年前に亡くなった父がとても好きだった曲です。
当時は、あまりこの曲の良さがわかりませんでしたが、最近はしみじみ良い曲だな~と思います。年を重ねてその良さがわかる曲というのもありますね。
私のおすすめビオラ曲
ちなみに私はベルリオーズの「イタリアのハロルド」という交響詩が好きです。
この曲はビオラ協奏曲とも呼べるほど、ビオラのソロパートが多い曲です。
モーツアルトの「協奏交響曲 変ホ長調 K.364」もバイオリンとビオラが五分五分の演奏形態で「ビオラ、やるじゃん!」とビオラ奏者が胸を張れる曲です。
下に動画を貼っておきます。女性が多いオーケストラでバイオリニストもビオリストも女性です。優しい音色に癒やされます。バイオリンとビオラの音色の違いもよくわかります。
特にメロディーが美しいのは第二楽章です。(開始後14分10秒ぐらいから)
ポチありがとうございます
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西鉄「水都さげもん特別列車」
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