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2018.11/14 [Wed]
紅葉のしくみ
いよいよ紅葉のシーズンを迎えましたね。
11月の土日は、どこも紅葉狩りの人で行楽地はにぎわうことでしょう。
ところで、どうして秋になると紅葉するのか、ご存知ですか?
なんとなくわかるけど、詳しいしくみは・・・
という方が多いと思います。
紅葉のしくみ
紅葉は、全ての木が紅葉するのではなくサクラ、カエデ、ブナ、イチョウなど葉の落ちる落葉樹が紅葉することはご存知ですよね?
落葉樹は、冬になる前に古くなった葉をいっせいに落とす木です。
それは、寒い冬をすごすために、冷たい空気に触れる部分をできるだけ少なくするために、葉を落とし寒い冬を乗り越えるのです。
紅葉の葉は、黄色くなる葉と赤色になる葉がありますね。
赤色に変わるのを「紅葉(こうよう)」、
黄色に変わるのを「黄葉(おうよう)」、
褐色に変わるのを「褐葉(かつよう)」と呼ぶそうです。
ふつうは、まとめて「紅葉」として扱われることが多いですね。
黄色くなる場合と赤くなる場合のしくみは違う
黄色くなる葉は、太陽の光が少なくなり、気温が低くなると緑色の葉緑素がだんだん壊れて、それまで隠れていた黄色い粒「カロチノイド」が見えてくることが要因です。
黄色く黄葉するのが、イチョウ、ブナ、シラカバなどです。
広川町 太原いちょう園
赤くなる紅葉の場合
秋に光を浴びる時間が少なくなると、葉の根元と枝の間に「離層」と呼ばれるコルク状の物質ができます。これによって、光合成で葉の中に作られていた糖分が枝の方に運ばれず、葉の中に留まってしまいます。
そこに日光が当たると、葉の中にある葉緑素「クロロフィル」が分解され糖分と一緒になって化学反応が起こり「アントシアニン」という赤色の色素に変化します。
この「アントシアニン」がだんだん増えてくると、葉の表面が赤くなるのです。
赤く紅葉するのは、カエデ、ナナカマド、ヤマウルシ、オオカメノキなどです。
2016年京都
紅葉をきれいにする要因
■日中の天気がいいこと
赤い色素となる糖分は光合成によって作られるので、日中、天気が良いことが、きれいな紅葉となる条件のひとつです。
■適度な雨や水分があること
乾燥しすぎると、葉が紅葉する前に枯れてしまいますので適度に雨や水分があることが、紅葉には好条件です。紅葉の名所が、渓谷や川沿いに多いのは、この条件が揃っているからなのです。
■昼と夜の寒暖の差があること
夜の気温が高いと、昼間作った糖分を使って活動してしまうので鮮やかな赤になりません。昼と夜の寒暖の差がある方が、糖分の使用が少なくきれいな紅葉となります。
一般的に、紅葉は最低気温が8℃以下になると始まると言われています。朝の最低気温が5℃以下の日が続くと、もっとも美しい紅葉が見られると言われています。
これらの条件から京都の紅葉は見事なんですね。
逆に福岡県の平地では、11月の寒暖差がそれほど大きくないので、美しい紅葉は山の方に行かないと見られません。
以下のサイトを参考にさせていただきました。
2017年撮影
京都の紅葉動画2016年撮影
嵐山・大覚寺・嵯峨野・常寂光寺・東福寺・永観堂・南禅寺などの紅葉
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全国の紅葉色づきマップ
紅葉・いちょう・京都の紅葉をテーマにした動くイラストです。
静止画もあります。
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